タイヤを見たとき、「溝が残っているから、まだ大丈夫」と思うことはありませんか。
実は、溝だけでは分からないこともあります。今回撮影したタイヤを見ると、側面全体に細かなひび割れが広がり、一部には少し大きな傷も確認できます。
「このくらいなら走れるのかな?」と迷うところですよね。タイヤは残り溝だけでなく、ゴムの劣化や側面の傷も大切な確認ポイントです。写真を見ながら、どこに気をつければいいのか一緒に見ていきましょう。
写真に見える細かなひび割れ
写真では、タイヤの側面に細かなひび割れが網目状に広がっています。
こうしたひび割れは、使い続けた年数や紫外線、熱などの影響で、ゴムの柔らかさが失われてきたときに現れることがあります。
もう少し近くで見ると、表面の細かなひび割れだけでなく、一部には少し深く見える傷もあります。

ただ、写真だけで内部まで傷んでいるのか、すぐに交換が必要なのかを正確に判断することはできません。製造年や使用期間、空気圧、傷の深さなども合わせて確認する必要があります。
「溝が残っている=安心」とは限らない
タイヤ交換の目安として、残り溝を気にする人は多いと思います。
でも、走行距離が少なくて溝が残っていても、長く使ったタイヤはゴムが硬くなったり、側面にひび割れが出たりすることがあります。
特に、あまり車に乗らない人のタイヤは溝が減りにくいため、見た目では「まだ使えそう」と感じやすいものです。だからこそ、残り溝だけで決めず、タイヤ全体を見ておきたいんですね。
タイヤがひび割れる主な原因
「それほど走っていないのに、どうしてひび割れるの?」と思うかもしれません。タイヤのひび割れには、いくつかの原因が考えられます。
- 使用年数の経過によるゴムの硬化
- 紫外線や高温による劣化
- 空気圧が適正でない状態での使用
- 車を長期間動かさないことによる負担
- 重い荷物を載せる機会が多い
- 縁石への接触などによる外傷
同じ年数を使ったタイヤでも、保管場所や走り方によって劣化の進み方は変わります。「何年使ったか」は一つの目安ですが、それだけで決めず、今の状態を実際に確認することが大切です。
このような症状は早めに点検を
細かなひび割れを見つけても、すぐに危険なのか分からないことがあります。ただ、次のような状態が見つかった場合は、自己判断で使い続けず、できるだけ早くタイヤ販売店などで点検してもらいましょう。
- ひび割れが深く、はっきり開いている
- 側面に膨らみや変形がある
- タイヤ内部の繊維やコードが見えている
- 空気圧が短期間で低下する
- 走行中に振動や違和感がある
- 側面に大きな切り傷や欠けがある
タイヤの側面は、走っている間にたわみを繰り返す部分です。異常を見つけたときは無理に走らず、まず安全な場所で状態を確認してください。
運転前に自分でできる安全確認
難しい点検を毎回する必要はありません。運転前や洗車のときに、次の4項目を見る習慣をつけると、タイヤの異常に早く気づきやすくなります。
1.側面を見る
ひび割れや切り傷、膨らみがないか、見える範囲でタイヤを一周確認します。外側だけでなく、可能であれば内側も点検してもらうと安心です。
2.溝を見る
溝がどのくらい残っているかに加えて、左右で減り方が違わないか、部分的に大きく減っていないかも見ておきます。
3.製造時期を確認する
タイヤの側面には、製造時期を示す数字があります。一般的には下4桁で製造週と製造年を確認でき、例えば「2324」なら2024年の23週目に作られたタイヤです。
4.空気圧を確認する
空気圧は見た目だけでは分かりにくいので、定期的に測ることが必要です。車に指定されている空気圧を確認し、適正な状態を保ちましょう。
測り方や補充の仕方が分からないときは、タイヤ販売店やガソリンスタンドなどで相談できます。日本自動車タイヤ協会も、分からない場合は専門店などへ相談するよう案内しています。
迷ったときは専門店で確認を
タイヤのひび割れは、すべてがすぐに危険というわけではありません。ただし、表面を見ただけでは、内部の傷みまで判断できないこともあります。
「たぶん、まだ使えるだろう」と迷いながら乗り続けるより、一度専門店で見てもらう方が安心できます。
タイヤは、車と路面が接している大切な部品です。溝の深さだけでなく、ひび割れや傷、空気圧、製造時期も、ときどき確認しておきたいですね。





