「スタッドレスタイヤって、どのメーカーを選べばいいんだろう?」
「安いタイヤでも大丈夫?」
冬が近づいてくると、こんなふうに迷う人も多いと思います。
でも、実際にタイヤを選ぶときは、いきなりメーカーや価格から決めるわけではありません。
まず確認したいのは、
どこを走るのか。どのくらい車を使うのか。そして、今のタイヤがどんな状態なのか。
同じ車でも、毎日通勤で使う人と週末だけ乗る人では条件が違います。平地を中心に走る人と、朝晩に凍結する道を走る人でも、選び方は変わってきます。
そこで今回は、スタッドレスタイヤを買う前に確認しておきたいポイントを、7つに分けて見ていきます。
01まずはタイヤサイズを確認
最初に見ておきたいのが、タイヤサイズです。
タイヤの横を見ると、
「195/65R15」
といった数字が書いてあります。
「これと同じサイズを買えばいいんだね」と思いがちですが、実はそれだけではありません。
車両側の指定サイズや、今使っているホイールとの組み合わせも確認しておきたいところです。
特に中古車だったり、以前にホイールを交換していたりすると、現在付いているサイズが純正と違うこともあります。
ですから、
「同じ車種だから、このサイズで大丈夫」
と決めつけず、実際の車を確認してから選ぶのが安心です。
02「まだ溝があるから大丈夫」とは限らない
今使っているスタッドレスタイヤを、今年も使えるのか。
ここも迷いますよね。
まず確認するのが残り溝です。
JATMA(日本自動車タイヤ協会)では、積雪路や凍結路を走る冬用タイヤについて、新品時の溝の50%以上が残っていることを確認し、50%未満になったものは冬用タイヤとして使用しないよう案内しています。
多くのスタッドレスタイヤには、
「プラットホーム」
という目印があります。
これは冬用タイヤとして使える溝の限界を知らせるものです。
見た目では「まだ溝があるな」と思っても、プラットホームまで減っていたら冬用タイヤとしては交換を考える時期です。
溝がある=まだ大丈夫とは限らないんですね。
03何年使ったかだけで決めない
「このタイヤ、もう4年使っているから交換?」
これもよく気になるところだと思います。
タイヤの製造時期は側面の刻印から確認できます。
ただ、年数だけを見て、
「○年経ったから必ず交換」
と一律に決められるものでもありません。
同じ年数でも、
保管していた場所、走行距離、空気圧の管理、直射日光の当たり方などによって状態は変わります。
ひび割れが出ていないか。
ゴムが硬くなっていないか。
溝はどのくらい残っているか。
販売現場でも、年数だけではなく、年数・残り溝・ゴムの状態・使われ方を合わせて確認します。
なので、「何年使ったか」は大事ですが、それだけで判断しなくてもいいんです。
04「どこを走るか」も意外と大事
スタッドレスタイヤというと、
「雪道を走るためのタイヤ」
というイメージがありますよね。
もちろんそれも間違いではありません。
でも実際には、どんな冬道を走るのかも大事です。
雪がたくさん積もる地域もあれば、雪は少なくても朝晩によく凍る地域もあります。
また、冬でも乾いた道路を走る時間が長い人もいます。
例えば長野県のように朝晩の気温が下がりやすい地域では、「雪が降ったかどうか」だけでなく、路面の凍結も考えておきたいところです。
遠出をする人なら、走行予定の道路も少し確認しておくと安心です。
なお、冬用タイヤを装着していても、チェーン規制が行われた場合にはタイヤチェーンが必要になることがあります。
05毎日乗る人と週末だけ乗る人では違う
次に考えてみたいのが、車の使い方です。
毎日通勤で使う人。
週末の買い物が中心の人。
高速道路をよく走る人。
送迎などで短い距離を何度も走る人。
同じ車でも、使い方はかなり違います。
当然、タイヤの減り方や求める性能も変わります。
ですから、
「一番高いタイヤを買っておけば安心」
と単純に考える必要もありません。
大切なのは、
自分の使い方に必要な性能を選ぶこと。
商品名を比べる前に、この部分を整理しておくとタイヤ選びがかなり分かりやすくなります。
06雪が降ってからでは、ちょっと遅い
「雪の予報が出てから交換すればいいかな」
と思う人も多いと思います。
でも、毎年この時期になるとタイヤ交換が一気に集中します。
交換予約だけではなく、タイヤサイズによっては商品やホイールの準備が必要になることもあります。
特に、
「今年もこのタイヤを使えるかな?」
と迷っている場合は、少し早めに確認しておくのがおすすめです。
確認した結果、
「今年はまだ大丈夫」
なら、それで安心できます。
逆に交換が必要でも、早ければ商品を比較したり、交換日を選んだりする余裕があります。
雪が降る前に交換するというより、雪が降る前に一度確認しておく。
このくらいの考え方でいいと思います。
07外したあとの保管も忘れずに
タイヤは、車に付いているときだけ傷むわけではありません。
外して保管している間の環境も、タイヤの状態に関係します。
直射日光や高温、雨水、油類などの影響はできるだけ避けたいところです。
そして春にスタッドレスタイヤを外したら、そのときに一度、
「溝は大丈夫かな?」
「傷やひび割れはないかな?」
と見ておくといいですね。
秋になってから初めて確認して、
「今年使えない!」
となるよりずっと楽です。
タイヤを外したときから、次の冬の準備が始まっている。
そんな感覚で考えておくといいと思います。
まとめ|まずは自分の使い方を確認してみよう
スタッドレスタイヤを選ぶとき、最初からメーカーや価格だけで決める必要はありません。
まず確認したいのは、この7つです。
- タイヤサイズ
- 残り溝とプラットホーム
- 製造時期とゴムの状態
- 使用地域と路面状況
- 走行距離と車の使い方
- 交換・予約のタイミング
- 保管状態
全部を難しく考える必要はありません。
「自分はどこを走るんだろう?」
「今のタイヤはどんな状態なんだろう?」
まずはそこからで十分です。
人気の商品を選ぶことより、自分の車と使い方に合ったタイヤを選ぶこと。
その方が、冬の運転にも安心して備えられます。
次回は、タイヤ交換の見積もりを見るときに、タイヤ本体の価格だけではなく「総額」で確認した方がいい理由について見ていきます。





